”文学少女”と神に臨む作家 野村美月

小説

”文学少女”と神に臨む作家 上

あらすじ

2月。文芸部の放課後の時間は、今も穏やかに流れていた。けれど、遠子の卒業の日は迫っており、次第に彼女は別れをほのめかし始める。そして―。突然の、”文学少女”の裏切りの言葉。愕然とする心葉を、さらに流人の言葉が翻弄する。「天野遠子は、消えてしまう」「天野遠子を知ってください」―”文学少女”の真意とは? 心葉と遠子の物語の行く末は!?

モチーフ本となるのはジッドの『狭き門』

金子みすゞ詩集

『赤毛のアン』モンゴメリ

『小さなスプーンおばさん』

『伊勢物語』

『はてしない物語』

『エーミールと探偵たち』

『舞姫』森鴎外

『意思と表象としての世界』ショーペンハウアー

オーレ=ルゲイエ

『少年の悲哀』国木田独歩

”文学少女”と神に臨む作家 下

あらすじ

「書かなくてもいい。ずっと側にいる」―そう告げるななせに救われた心葉。だが、そんな彼を流人の言葉が脅かす。「琴吹さんのこと、壊しちゃうかもしれませんよ」…そんな時、突然、遠子が姿を消した。空っぽの家に残るのは切り裂かれた制服だけ。心葉は遠子を追えるのか? 露わになってゆく真実に、彼が出す答えとは? 遠子の祈り、叶子の憎しみ、流人の絶望―その果てに秘められた物語が今、明らかになる…!

『人間失格』太宰治

『舞姫』森鷗外

『暗夜行路』志賀直哉

『秘められた日記』『狭き門』ジッド

『遠野物語』柳田国男

『銀河鉄道の夜』

『アルト=ハイデルベルク』マーヤ=フェルスター

まるですみれの砂糖漬けをそっと齧るように、甘くて……切なくて……苦い味がするの……。

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