春の小説&漫画(3/29 追記)

小説

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春にぴったりの小説と漫画を集めてみました。

随時更新予定です。

小説

『はるがいったら』飛鳥井千砂

両親が離婚し、離れて暮らす姉弟。完璧主義の姉・園は、仕事もプライベートも自己管理を徹底しているが、婚約者のいる幼なじみと不毛な恋愛を続けている。体が弱く冷めた性格の弟・行は、寝たきりの愛犬・ハルの介護をしながら高校に通い、進路に悩む。行が入院し、ハルの介護を交代した園。そんな二人に転機が訪れ―。

園と行の視点を交互にして、物語は進んでいきます。

着楽道で着物を着こなし、完璧主義で努力を怠らない園の姿勢には感服。私も頑張らなくちゃ!と背筋が伸びるので、だらけてしまうときに読み返しています。

『葉桜の季節に君を想うということ』歌野晶午

素人探偵のもとに持ち込まれた霊感商法事件の意外な顛末、そして…。あなたは最後の一文まで、ただひたすら驚き続けることになる。
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして——。

タイトルで切ない恋愛系かと思っていたので、読んでびっくりしました。

感想を言いたいけど、言うとネタバレになってしまうので言えないジレンマ。

ハラハラドキドキの読書体験が楽しめました。

・『過ぎる十七の春』小野不由美

 運命の春が来る──。従兄弟同士の直樹と隆は、まもなく十七歳の誕生日を迎えようとしていた。毎年同様、隆の住む花の里の家を訪れた直樹と典子兄妹。そこは木蓮や馬酔木や海棠や空木などに埋もれた野草の里。桃源郷のような場所にも関わらず、心優しい隆の目は昏く、なぜか母親の美紀子に対して冷淡な態度をとってしまう。母子に一体何があったのか――。「あの女が、迎えに来る…」毎夜部屋を訪れるなにものかの気配に苛立つ隆。息子の目の中に恐れていた兆しを見つけて絶望する美紀子に異変が。直樹と隆──二人の少年を繋ぐ悲劇の幕が上がる!!

時代を超えて描かれる母の子への想いが、ひたすらに切なく胸に迫る作品。 菅田家の人々がもう少し優しさを持ち合わせていれば、このような悲劇は起こらなかったのではないかと、思われました。 二百年以上にわたり受け継がれる呪いと、それでもなお揺るがぬ母の愛の対比が印象的。 情景描写が美しく、春爛漫の穏やかな空気と、静かに忍び寄る恐怖とのコントラストが、物語の魅力を一層引き立ててます。

イメージソングは宇多田ヒカル『桜流し』

・『葉桜と魔笛』太宰治

不朽の名作が、いま新たによみがえる。
太宰治の『葉桜と魔笛』が、畠中恵原作の人気シリーズ『まんまこと』のコミカライズなどで知られ、色彩豊かな和服イラストで人気のマンガ家・紗久楽さわによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション・シリーズです。
巻末には、『グッドモーニング』『死んでしまう系のぼくらに』などで知られ、今をときめく詩人・小説家である最果タヒのシリーズ共通エッセイを収録。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊です。

『桜の花の満開の下』坂口安吾

人気シリーズ「乙女の本棚」第13弾は坂口安吾×イラストレーター・しきみのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分りません。
鈴鹿峠に住む山賊は、新しい女房をさらってきた。だが、彼女はどうも他の女たちとは違っていて、彼のことを恐れず、そればかりか……。
坂口安吾の『桜の森の満開の下』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは萩原朔太郎『猫町』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』を担当する大人気イラストレーター・しきみによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

・『春は馬車に乗って』横光利一

人気シリーズ「乙女の本棚」第19弾は横光利一×イラストレーター・いとうあつきのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。


もうあたし、これでいつ死んだっていいわ。

海のそばにある家。そこで彼は、日に日に弱っていく妻を一人看病し続けていた。

横光利一の『春は馬車に乗って』が、『26文字のラブレター』などで知られる人気イラストレーター・いとうあつきによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

漫画

・『亡鬼桜奇譚』斎藤けん(短編集)

旅人の正親は、旅芸人一座の中で桜吹雪の様に美しく舞う「鬼」の娘に心奪われ、身請けする。彼女に「桜花」と名付け、共に旅をする内に心が通い始めるが、ある村で咲かない桜に出会い…。再び桜が咲く時、彼らを待っていた運命とは!? 表題作他、『無限時計』『サンドグラスの檻』『花のカノン』収録。

『亡鬼桜綺譚』の 最後のページでは鳥肌が立ちました。儚くて、切なくて、悲しく、だからこそ、美しい。 『無限時計』 世界の中心にたつ無限時計と、それぞれの左手に持つ銀時計。銀時計が示すのは各々の寿命。自分の寿命がわかるというのは残酷なことです。 だけど、だからこそ悔いのない生き方が出来るのではないかと思うのです。 「もし永遠なんてものがあるとしたら、それはきっと、永遠を信じた一瞬のことなんだろう」という台詞が印象的でした。

・『花の名前』斎藤けん(全4巻)

事故で両親を失い、ショックから心を閉ざしてしまった蝶子(ちょうこ)。そんな彼女を引き取ったのは、遠縁の小説家・京(けい)だった。彼もまた心に闇を抱えていて??。小説「花名(はな)」に込められた京の想いとは!? 想いを紡ぐラブロマンス。

美しい言葉選びや丁寧な場面など、純文学を読んでいるようでした。 花を育てることで自らの闇を抜けた蝶子と、未だ闇の中にいる京。しかし蝶子の存在によって、京も徐々に救われていく。 「孤独」や「闇」という重いテーマを抱えながらも、京の担当である秋山の明るさがいい緩和材となり、暗くなりすぎない。 蝶子が緊張したあまり、京を秋刀魚で叩く場面など、笑える部分もたくさんありました。 闇の中を漂うような雰囲気に、白い花がぼんやりと浮かび上がるような美しい作品です。

・『ハルコイ』末次有紀(短編集)

 末次由紀が贈る、切ないほどに優しい愛の物語。ウエディングプランナーの繭子の彼はバツイチ。一緒に暮らしているけれど、 なんにも言ってくれない彼に、30歳を迎えた繭子の不安は募るばかり。人の幸せを素直には喜べなくなっちゃって…? そんな、結婚を夢見て揺れる心に響く「指輪の片想い」ほか、情熱が生まれる瞬間に出会う「美彩食堂」、春の始まりのような恋が薫る「ハルコイ」、つないだ手の温もりが甦る「ななつの約束」の4篇を収録。

すごく優しくてあったかい短編集です。

表題作の「ハルコイ」と「ななつの約束」は泣けてしまいました。

・『四月は君の嘘』新川直司(全11巻)

母の死をきっかけにピアノを弾かなくなった、元・天才少年有馬公生。目標もなく過ごす彼の日常は、モノトーンのように色が無い‥‥。だが友人の付き添いで行ったデートが、少年の暗い運命を変える。性格最低、暴力上等、そして才能豊かなヴァイオリニスト‥‥少女・宮園かをりと出逢った日から、有馬公生の日常は色付き始める!! 青春を切り取る注目の作家・新川直司がおくる、切ない青春ラブストーリー最新作第1巻!

定期的に読み返しては泣く、ということを繰り返しています。

・『天人唐草』山岸涼子(短編集)

岡村響子、30歳。キエーーーーッ!
毒親に育てられた少女や育児放棄された子供が大人になったらどうなるのか――。山岸凉子の天才ぶりをあますことなく伝える究極のトラウマ漫画5篇を厳選。
時代錯誤なまでに厳格な父に育てられた少女が、過剰なまでに他者を警戒し、複雑に成長していく「天人唐草」。
ギリシア神話上の怪物、女面鳥獣が、普通の高校生活を送る少年の目の前に美少女として現れる「ハーピー」。
妾腹の子として生まれた少年が、亡くなった父の本宅に引き取られ、”本当の母親”を探す「狐女」。
死者の言葉を聞くことのできる特殊な能力をもつ「鳥人族」の血を引く少年と民俗学者・人見との肉親の愛情を越えた物語「籠の中の鳥」。
海外旅行のために家を空ける祖父宅の生き物の世話のために、猛暑真っ盛りのH市へと向かう澄生。公園で出会った一人の女の子との不思議な体験を描いた「夏の寓話」。
あまりにも悲しく、苦しく、せつない山岸ワールド。その天才ぶりと作品世界の奥深さに打ちのめされること間違いなしです!

以上、春にぴったりの小説&漫画でした。

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