1巻で完結するライトノベル50選

小説

※記事内に広告が含まれています。

1巻で完結するライトノベルを50冊集めました。

感想は書いてあったりなかったりします。

おおまかに”恋愛””青春””学園””ファンタジー””SF””ホラー・妖”+ジャンルの定義づけが難しい本を”ノンジャンル”としています。

恋愛

1『陸と千星~世界を配る少年と別荘の少女』野村美月

もうひとつの“泣けない”少女と“笑えない”少年の物語。

両親の離婚話に立ちすくむ千星。
明るく笑ってみせることで、壊れそうな家の空気を辛うじて保ってきた。
けれど本当は、三人で一緒にいたいと、素直に泣ければよかったのだろうか……。
新聞配達のアルバイトを続ける陸。
母は家を空けたまま帰らず、生活のために必要だった。
ただ絵を描いていたい、そんな願いも叶わない。
それを恨んでも憎んでもいないけれど、今まで自分は笑ったことなどあったのだろうか――。
そんな二人が、出会う。切なく繊細な一夏の物語。

泣けない少女・千星と笑えない少年・陸の一夏の恋。つらい境遇の中で、相手の幸せを願う二人が切なく、とても純粋で美しい作品でした。

2『下読み男子と投稿女子 -優しい空が見た、内気な海の話。』野村美月

「わたしに、ライトノベルの書きかたを教えてください」

平凡な高校生の青は、実はラノベ新人賞の下読みのエキスパートだ。
そんな彼は、ある日応募原稿の中に、同じクラスの氷ノ宮氷雪の作品を見つける。
“氷の淑女”と呼ばれる孤高の少女が、フォント変えや顔文字だらけのラノベを書いて投稿している!?
驚く青だが、その後ひょんなことから彼女の投稿作にアドバイスをすることに。
評価シートに傷つく氷雪をあたたかく導き、世界観、キャラ設定、プロットと、順調に進んでいくが……。
爽やかな青春創作ストーリー!

青が投稿されたすべての作品を、心の底から楽しむ姿が印象的です。青と氷雪の仲がなかなか進展しなくてもやもやしましたが、読後は晴れやかな気持ちになりました。

3『恋の話を、しようか』三上 康明

地方都市の冬。
高校生の桧(ひ)山(やま)ミツルは、予備校で顔も知らない三人の生徒たちと同じ部屋になり――テスト中に停電が起きた。
なんでもない、一度きりの偶然のトラブルをきっかけに四人は出逢い、惹かれあっていく。
見上げれば灰色の空から雪……。クリスマスイブの夜、神野若葉は言った。
「信じていたら、奇跡は起きるんじゃないかって……でもそれを信じていなかったら、
もし起きたとしてもそれは……偶然。たった一度だけの悲しい偶然」。一生懸命未来に悩み、
精一杯恋をする、十七歳。ノスタルジックな純愛ストーリー。

4『好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く』瀬那 和章

恋は、いつだって、私たちの心をつんとさらっていく。

妻子ある男を好きになった長女、わがままな恋人に振り回される次女、ひたすら恋に臆病な三女。神戸の街で一緒に暮らす三姉妹の恋を、三篇の短編で綴る、切なくて優しいラブストーリー。

5『君の色に耳をすまして』小川晴央

声の色が見える僕は、透明な君に恋をした。
『僕が七不思議になったわけ』の著者最新作!

芸大に通う杉野誠一は”声の色”で見たくもない人の感情や嘘が見えてしまうことに悩まされていた。そんな彼がキャンパスで出会ったのは声を失った透明な女の子。
『川澄真冬』と書かれたメモ帳で自己紹介をした彼女は、誠一の映像制作を手伝いたいと申し出た。不審がる誠一の前に、古ぼけたカセットが置かれる。そして、彼女は手伝う条件として、テープに録音された姉の歌を映像に入れて欲しいという。
声の色を気にせず話せる彼女に惹かれ、生まれて初めて心の色を知りたいと願う誠一。だけど、彼女の透明な色には秘密があって――。

6『終わる世界の片隅で、また君に恋をする』五十嵐 雄策

全ての人々の記憶が消えていくこの世界で僕は、君との最後の夏を過ごす。

それは、いつからだったろう。
この世界に奇妙な現象が起こり始めた。人が、その名前も、周囲の人たちとの関係も、そしてその存在すらも、全てを忘れ去られてしまう。忘れられて、誰の記憶からも消えてしまうのだ──。
──忘却病。
いつしかその現象は、そんな名前で呼ばれるようになった。全ての人が全ての人を忘れたとき、それが世界の終わりになるのだろうか……。それに抗うかのように、僕は保健室登校の桜良先輩と、忘却病に罹った人の最後の望みを叶える『忘却病相談部』を始めることになったのだが──。

7『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』斜線堂有紀

最愛の人の死には三億円の価値がある――。壮絶で切ない最後の夏が始まる。

片田舎に暮らす少年・江都日向(えとひなた)は劣悪な家庭環境のせいで将来に希望を抱けずにいた。
そんな彼の前に現れたのは身体が金塊に変わる致死の病「金塊病」を患う女子大生・都村弥子(つむらやこ)だった。彼女は死後三億で売れる『自分』の相続を突如彼に持ち掛ける。
相続の条件として提示されたチェッカーという古い盤上ゲームを通じ、二人の距離は徐々に縮まっていく。しかし、彼女の死に紐づく大金が二人の運命を狂わせる──。
壁に描かれた52Hzの鯨、チェッカーに込めた祈り、互いに抱えていた秘密が解かれるそのとき、二人が選ぶ『正解』とは?

8『想い出の色、あなたに残します』渡来ななみ

あなたの大切な想い出は、何色ですか?
鮮やかに彩られたセンチメンタルストーリー。

愛する人といつまでも一緒にいたい、見守り続けたい。そんな願いが叶うとしたら?
色とりどりの瓶が並べられた、まるで博物館を思わせるような研究所。ここでは空に還るたましいを、ガラス瓶に保存してくれる。そして不思議なことに、瓶に閉じ込められたたましいは、人生で最も鮮烈な、想い出の色に染まる。
だから、この研究所には想いと事情を抱えた人々がやってくる。たましいの色に込められた、一番大切な人の、最後のメッセージを求めて……。
「ついに、来てしまったわ。――昌樹、許してくれる?」
今日もまた一人の女性が、願いを胸に研究所を訪れ――。

9『きみにしか聞こえない: CALLING YOU』乙一

私はケータイを持ってない。なぜなら、私には友達がいないから。だから毎日空想をして、憧れ続けていたある日。頭の中に鳴り響いた美しいメロディ。それは、同じさみしさを抱えた少年からのSOSだった……。

どの作品も寂しく、切ない。だけどささやかな優しさと温かさのある短編集。不思議で透明感のある世界観が印象的。初めて「calling you」を読んだとき、ぼろぼろ泣いたことを思い出しました。今でも読み返すたびに胸が締め付けられます。他人の傷を移す能力を持つ少年の話「傷」も切ない。だけど、最後は幸福なもので良かった。華歌も、独特の美しさがある作品でした。

コミカライズも丁寧で美しいのでぜひ、読んでみてください。

青春

10『ガーデン・ロスト』紅玉いづき

眠れない夜を生きる少女たちの失花園。

誰にでも、失いたくない楽園がある。息苦しいほどに幸せな安住の地。しかしだからこそ、それを失う痛みは耐え難いほどに切ない。 誰にでも優しいお人好しのエカ、漫画のキャラや俳優をダーリンと呼ぶマル、男装が似合いそうなオズ、毒舌家でどこか大人びているシバ。花園に生きる女子高生4人が過ごす青春のリアルな一瞬を、四季の移り変わりとともに鮮やかに切り取っていく。壊れやすく繊細な少女たちが、楽園に見るものは――。 『ミミズクと夜の王』 の紅玉いづきが挑む、初の現代小説。

四人の少女がリアルで、ああ、こういう子いたな、私にもこんな部分があったな。と共感して読んでいきました。 ビターな作品ですが、彼女たちの心情が丁寧に書かれて、とても好きです。

11『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』桜庭一樹

直木賞作家がおくる、暗黒の少女小説。

ある午後、あたしはひたすら山を登っていた。そこにあるはずの、あってほしくない「あるもの」に出逢うために――子供という絶望の季節を生き延びようとあがく魂を描く、直木賞作家の初期傑作。

コミカライズ版も本当に美しいので、機会がありましたらぜひ読んでてみください。

12『拝啓、十年後の君へ。』天沢夏月

十年前に埋めたタイムカプセル。忘れていたのは、離ればなれになるなんて想像もしていなかった時に交わした将来の約束。そして一つの後悔。今更思い出しても取り戻しのつかない、幼い頃の恋心。嫌いじゃないけどドキドキしない、そんな曖昧な恋愛関係に悩む千尋。部活から逃げ出した元サッカー少年の冬弥。定時制高校に通う不良少年の優。慣れないギャル生活で息苦しい美夏。家から出たくない引きこもりの時子。そして小学校の頃に喧嘩別れした少女を、今も想い続けている耀。十年前に記した「今の自分」への手紙が、彼らの運命を少しずつ変えていく。

爽やかで瑞々しい作品でした。
小学一年生の頃に書いたタイムカプセルの手紙が時間をかけながら届き、登場人物たちが成長していくのが素敵でした。

13『旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。』萬屋 直人

喪失症が蔓延し、少しずつ記憶と記録が失われる世界。少年と少女は、一台のスーパーカブで旅をする。はるか遠い世界の果てを目指して――。

少年と少女の旅の日々を描く。

14『ロミオの災難』来楽 零

そこにいるだけで空気が華やぐような綺麗な少女、雛田香奈実。 彼女に一目惚れした僕が演劇部に入部して数ヵ月、文化祭公演の台本を選ぶ時期がやってきた。 現役の演劇部部員は僕と雛田を含め、一年生の五人きり。 僕たち五人にはそれぞれ想い人がいたりいなかったりしたのだけれど、部室で見つけた、ぼろぼろの 『ロミオとジュリエット』 の台本を使うことに決めたとき、五人の心に奇妙な変化が起こり始め……。
これは、「好き」 と言えない高校生の揺れる思いを描く、ちょっと怖い物語。

15『LAST KISS』佐藤ケイ

「私が死んだら、お兄ちゃんはきっと泣くと思います――」 重い病気を患っている中学ニ年生の井崎由香。夏休みに一時退院した彼女は、これまでほとんど接触のなかった兄の智弘と、“かんネェ”こと夏尾とともに過ごした夏の想い出を日記帳に綴る。 兄に帽子を買ってもらったこと、神戸の高山植物園に行ったこと、お弁当を持って須磨海岸に海水浴に行ったこと……。 だが、何気ない日々の中で少しずつ兄への気持ちは形を変えていく。揺れ動く淡い恋心を知るべくもない智弘。そして由香の気持ちを知ってしまった夏尾。結末は悲しい出来事とともに訪れた……。

16『踊り場姫コンチェルト』岬鷺宮

その日、踊り場でひとり佇む君と出逢った――
彼女と僕が奏でる、青春吹奏楽ストーリー。

全国大会を目指すべく、県立伊佐美高校吹奏楽部に入部した梶浦康規。
真面目で正確な演奏しか取りえがない康規が命じられたのは、天才的な音楽の才能を持ちながら、破滅的な指揮を振りつづける問題児「踊り場姫」藤野楡を、まともな指揮者に生まれ変わらせることだった。
周囲に関心がなく自分の思う指揮を振る楡には取りつく島もなく、演奏は空回りを続けるばかり。
どうすれば、彼女と周囲の歯車とを噛み合わせることができるのか。コンチェルトを奏でることができるのか……。
青春の踊り場にいる彼女と僕の、吹奏楽ストーリー。

17『ひなた橋のゴーストペイン』有澤 翔

学園

18『ただ、それだけでよかったんです』松村 涼哉

第22回電撃小説大賞<大賞>受賞作!
壊れてしまったこの教室で、一人ぼっちの革命がはじまる――
頂点に輝いた空前の衝撃作!!

ある中学校で一人の男子生徒Kが自殺した。『菅原拓は悪魔です。誰も彼の言葉を信じてはいけない』という遺書を残して――。
自殺の背景には”悪魔のような中学生”菅原拓による、Kを含めた4人の生徒への壮絶なイジメがあったという。だが、Kは人気者の天才少年で、菅原拓はスクールカースト最下層の地味な生徒。そして、イジメの目撃者が誰一人としていなかったこと。彼らの接触の証拠も一切なかったことなど、多くの謎が残された。なぜ、天才少年Kは自殺しなければならなかったのか。
「革命は進む。どうか嘲笑して見てほしい。情けなくてちっぽけな僕の革命の物語を――」
悪魔と呼ばれた少年・菅原拓がその物語を語り始めるとき、そこには誰も予想できなかった、驚愕の真実が浮かび上がる――。
圧倒的な衝撃、逃れられない感動。読む人全てを震わせ4,580作品の頂点に輝いた衝撃作。

天才少年の自殺と、革命を起こそうとした少年。 歪んだ家族、歪んだ友情、歪んだ正義感が蔓延していて、息苦しく水の中にいるような作品でした。

19『月光』間宮 夏生

退屈な日常から抜け出したいヒネクレ男子・野々宮。 ある日、彼は美人で成績優秀、さらにゴシップが絶えないクラスのアイドル・月森葉子のノートを拾う。そのノートからはみ出す紙切れにアイドルとは程遠い言葉── 『殺しのレシピ』 という見出しを見つけ……その日を境に月森との仲が一気に狭まっていく。 シニカリストとキュートな悪女、そんな二人の不思議で奇妙な関係とは……!?

何気なく手に取った一冊でしたが、予想以上におもしろかったです。月森と野々宮、そして虎南のクレバーでスリリングな会話が魅力的。そしてミステリー部分も恋愛部分も大いに楽しめました。

20『こうして彼は屋上を燃やすことにした』カミツキレイニー

「鳥肌モノ」と麻枝准が賞賛した、青春小説

「他に好きな人ができたんだ」
「い、嫌だっ」
彼氏のアメくんにフラれて生きる希望を失った私は、衝動的に学校の屋上へと向かう。身を投げるために。
けれどそこで私は、「ライオン」「ブリキ」「カカシ」と『オズの魔法使い』になぞらえて呼び合う奇妙な3人と出会う。みんな私と同じように死にたいと思っていて、だけど3人は「復讐してから死ぬんだ、あなたもそうしませんか」なんてあっけらかんと言う。拍子抜けして、自殺する気がしぼむ私。そして、アメくんとの思い出に彩られていない唯一の場所である屋上へと、日々、私の足は向くことになる――。

「独特の空気感を纏ったジュブナイル小説(あえてライトノベルとは呼びません)。オズの魔法使いに登場するキャラクター名で記号的に呼び合う仲間たちの物語なので、その空気が後半まで壊れない。そしてそれを壊す時=その隠されていた登場キャラクターの名前が一気に明かされるシーンは、鳥肌モノでした」と
『CLANNAD』『AngelBeats!』の麻枝准氏が賞賛した、第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作。誰もが経験する恋愛の痛みを、こぼれ落ちそうな思春期の内面を描き切った、青春小説。

ファンタジー

21『ひとしずくの星』淡路 帆希

『星の災禍』という天災により故郷と家族を失ったラッカウス。その真実を探るため禁忌の森に忍び込んだ彼は、無垢なる少女シースティと出会う。だが、その邂逅は、触れてはいけない世界の秘密に繋がっていて……?

22『雪の翼のフリージア』松山 剛

ここは翼をもつ人々が住まう世界。事故で翼を失った 『飛翔士(ルーラー)』 の少女・フリージアは、再び空を飛ぶために《義翼》職人・ガレットの元を訪れた。ガレットは、あくまで代替品の《義翼》で過酷な飛行レースに臨もうとするフリージアに呆れるが、彼女との間に 『ある因縁』 があったことを知り、力を貸すようになる。目標は飛翔士たちの最高峰 『天覧飛翔会(グラン・ルーラ)』 での優勝。果たして少女の信念は空を制することができるのか ──。

23『ミネルヴァと智慧の樹始原』浅生 楽

「世界の真実とか、自分が生れてきた意味とか、そんなことを考えても無駄なだけ」。
“二十歳を過ぎた余生”をただ平穏に過ごそうとしていた大学生の森本慧。しかし彼の人生は、ある日突然一変する。世界の知を司る一枚の絵画、400年前に生きた錬金術師達の思念、そして美しき智慧の女神。慧の毎日は、理解しがたい出来事に満ち溢れ、やがて慧自身が、史実の改変を巡る歴史的な事件に関わることに……。これは時空を超えた、新たなボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー。

24『視ル視ルうちに好きになる』扇風気 周

“未来”が視える早苗と”生命”が視える洋平。
これは二人が紡ぐ救済のレクイエム――

夕日が落ちていく放課後。誰もいなくなった教室で、一人たたずむ神崎早苗には誰かが訪れる”未来”が視えていた。
「だってあなたは世界に絶望してるもの」
早苗は訪問者に優しく語りかける。
その訪問者である三島洋平の目には、”生命”が視えていた。だからこそ身近に感じる『死』に脅えているのだと……。
「お前は絶望しないのか?」
洋平は早苗に戸惑いながら問いかけた。
こうして特別な”視える力”を持った二人は出会い、そして――

未来が視える早苗と生命が視える幽霊の洋平。能力を使って二人が様々な事件や悩みを解決していく優しい物語でした。洋平を信頼している早苗と、早苗を守ろうとする洋平。そんな二人の距離感がとても素敵でした。

25『シュガーダーク 埋められた闇と少女』新井 円侍

えん罪により逮捕された少年ムオルは、強制労役で送り込まれた共同霊園で、自らを墓守と名乗る、美少女メリアと出逢う。死なない怪物“ザ・ダーク”を埋める穴を掘る日々のなかムオルは彼女に惹かれていくが――。

上司殺しの冤罪により、墓穴を掘るムオルが出会ったのは墓守の少女・メリア。化物「ダーク」の戦いが主軸になるかと思っていましたが、一言で表すなら純愛ってとこでしょうか。不気味な世界観ですが、ムオルとメリアがお互いに大切な存在になっていくのが素敵でした。

26『漂海のレクキール』秋目 人

帆を張れ、碇を上げよ、針路は未知の最果て

万能の源・エルにより圧倒的な文明と栄華を誇っていた世界があった。
しかし突如にしてエルが消失し、同時に陸地のほとんどが水没。かつての技術も失われ、全ての権力は唯一の陸地リエスを治める聖王家が握った。
リエスから追われた人々は寄り集まり、『船団国家』を形成し、海で生活を送るようになる。親王派のアレム、中立派のファシェン、急進派のザレグの3国家が海上権を巡り航行していた。
そんな中、リエスで突如政変が。聖王の弟が反旗を翻し、王位を簒奪。策略によって故郷を追われた聖王家の末姫・サリューは、父王から謎の海図を託され命からがら逃げのびる。
その先で彼女が出会ったのは、海に生き自由と未知を求める船乗り・カーシュ。『不沈』の異名を持つ彼に、サリューはある取引を持ちかける。
「わたしを、この海図が示す場所に連れていって」
航海へ出た二人は様々な思惑を乗り越え、人々がまだ見ぬ『新天地』への手がかりを掴むことになる。

『騙王』の秋目人がガガガ文庫に参戦!イラストは『ベン・トー』や『神殺しの英雄と七つの誓約』の柴乃櫂人! 海を漂い、最果てに想いを馳せる海洋戦記ファンタジー、出航!

27『無免許魔女の推理ノート』上総 朋大

アイカは、最年少で特級魔法学士になり最短でその免許を剥奪された変わり者。切れ者でもある彼女は、警察が匙を投げた事件を次々解決する。助手のユートは彼女の代わりに家事をこなしながら事件の顛末を本に記し……  

28『詩葉さんは別ノ詩を詠みはじめる』樫田 レオ

もう一度、大切な人に想いを伝えられたら――

大切な想いや言葉が形となった《迷い言》が視える藍川啓人は、数年前の事故で亡くした幼馴染、高森閑香の《迷い言》に出会う。事故の時、助けられず後悔していた啓人は、彼女の本当の想いを知るため《迷い言》の声を聞くことができる《伝え人》、梅ヶ枝詩葉の元へ連れて行くことに。そして詩葉の力を借りて、閑香が伝えられなかった最期の言葉を聞こうとするのだが――。大切な人への想いを巡る、切なくて暖かく、そして少しほろ苦い感動の青春ストーリー。

29『アンフィニシュトの書 悲劇の物語に幸せの結末を』浅白 深也

君の仕事は“主人公として本の中に赴き結末をハッピーエンドへ導く事”だ。

“主人公”募集。そんな怪しいバイト募集の張り紙に惹かれ、謎の美女が主を務める洋館を訪れた平凡な高校生の輝馬。
雇い主である彼女に促され手にしたのは、読んだ人間を眠りに誘い本の世界に引きずり込むという特別な本“アンフィニシュトの書”だった。
物語の世界で憧れの主人公になり、可憐なヒロインと出会った輝馬。しかしある夜、彼女は殺されてしまい――。
主人公だけが物語を幸せな結末に導けることを知った輝馬は、彼女を救うべく再び本の世界へ。はたして彼は物語の謎を解き、ヒロインを幸せにできるのか?

30『クリスタル・コミュニケーション: あなたの神様はいますか 』あかつき ゆきや

大学受験の際に出会った少女「ケイ」とメールをやり取りしていた「アル」はある日ケイから超能力が使えると告白をされる。その告白に憤慨したアルだったが思い直し、偶然再会したケイと再び友達付き合いをすることとなる。アルはケイの能力を知るにつれて人の心の裏側をも知ってしまうこととなる。やがてケイに告白をするが、彼女は恋愛というものが理解できないと言い、一度は拒絶する。その後も友人関係は継続していくが、ある日突然ケイは自分の身に関わる重大な事実を告げる。

31『マージナル・ブルー: 空曜日の神様』水落 晴美

何でも願いが叶うという「空曜日」の噂。カレンダーに印されたその日に、一人の少女が教室の窓から飛び降りた―。それから半年、新学期を迎えた高校に二人の少女が入学してきた。坂上真人は偶然目撃した交通事故をきっかけに、その少女の一人・風見葵と親しくなり交際を始める。だが、次に訪れる「空曜日」が近づくにつれ、真人の廻りで奇妙な事件が起こり始めた…。世界の向こう側に広がる“あわい”とは!?そして少女達を追う“虚”とは!?「夢界異邦人」シリーズの水落晴美が贈る学園ミステリー登場。

32『君のための物語』水鏡 希人

33『そして、誰もが嘘をつく』水鏡 希人

SF

34『ルカ -楽園の囚われ人たち-』七飯 宏隆

もしも、世界が滅びてしまったら? もしも、家族が偽りのものだったら? もしも、自分が世界で最後の人間だったら――?
その少女は、五人の家族と老犬トッピーと一緒に“箱庭”で暮らしていました。家族みんなの笑顔とやさしさに囲まれ、とても幸せな日々を過ごしています。――しかし、その幸せは偽りでした。人類が滅んだ世界。 ただ1人生き残った孤独な少女の物語。

35『ある日、爆弾がおちてきて』古橋 秀之

奇才・古橋秀之の不朽の名作が、書き下ろし短編を加えて復刊!

「私、爆弾なんです」–ある日、空から落ちてきたのは、高校時代に気になっていた人とそっくりな女の子で……。奇才・古橋秀之が贈る、すこしふしぎなボーイ・ミーツ・ガール。書き下ろし短編を加えてリバイバル!

昔はさらっと読んでいたけど、今読み返したらものすごく 面白かった!! SFとボーイミーツガールの組み合わせは最高ですね。 どの短編も好きだけど、特に『トトガミじゃ』がお気に入りです。

36『レイヤード・サマー 』上月 司

高校二年の夏休み。俺は、一夏の想い出ってやつを体験した。柑橘系の匂いが香る、ちょっと不思議な少女。彼女は、常識はずれな行動と共に、俺の許へとやってきた。時間さえも飛び越えて、俺の未来――これから死に行く人生を止めるために。
これは、世界の何処かで起こった。ありふれた者同士のストーリーだ。ありふれているかもしれないけど、俺と彼女にとっては、忘れられない大切な想い出でもある。

37『紫色のクオリア』うえお久光

うえお久光×綱島志朗のタッグで贈る少し不思議な日常系ストーリー!

自分以外の人間が“ロボット”に見えるという紫色の瞳を持った中学生・毬井ゆかり。 クラスでは天然系(?)少女としてマスコット的扱いを受けるゆかりだが、しかし彼女の周囲では、確かに奇妙な出来事が起こっている……ような?
イラストは『JINKI』シリーズの綱島志朗が担当。「電撃文庫MAGAZINE増刊」で好評を博したコラボレーション小説が、書き下ろしを加え待望の文庫化! 巻末には描き下ろし四コマのほか、設定資料も収録!!

哲学的ゾンビやシュレディンガーの猫などの哲学的な要素や平行世界などのSFもありおもしろかった。イメージソングはClariSの「コネクト」です。

38『雨の日のアイリス』松山剛

ここにロボットの残骸がある。『彼女』 の名は、アイリス。正式登録名称:アイリス・レイン・アンヴレラ。ロボット研究者・アンヴレラ博士の元にいた家政婦ロボットであった。主人から家族同然に愛され、不自由なく暮らしていたはずの彼女が、何故このような姿になってしまったのか。これは彼女の精神回路(マインド・サーキット)から取り出したデータを再構築した情報 ── 彼女が見、聴き、感じたことの……そして願っていたことの、全てである。 第17回電撃小説大賞4次選考作。心に響く機械仕掛けの物語を、あなたに。

39『氷の国のアマリリス』松山剛

氷河期が訪れ、全ては氷の下に閉ざされた世界。人類は『白雪姫』という冷凍睡眠施設で眠り続け、そして、それを守るロボットたちが小さな村を形成し、細々と地下での生活を続けていた。 副村長の少女ロボット・アマリリスは崩落事故による『白雪姫』の損傷や、年々パーツが劣化する村人たちのケアに心を砕いていた。再び人と共に歩む未来のために。しかしある時、村長の発した言葉に、彼女と仲間たちは戦慄する。 「──人類は滅亡すべきだと思う」 機械たちの『生き方』を描く感動の物語。

40『パララバ-Parallel lovers- 』静月 遠火

遠野綾は高校二年生。平凡な日々を送る彼女の一番の幸せは、部活を通して知り合った他校の男子生徒、村瀬一哉と毎日電話で話すことだった。何度も電話をするうちに、互いを友人以上の存在として意識し始めた二人だったが、夏休みの終わりに一哉は事故死してしまう。本来であれば、二人の物語はそれで終わったはずだった。 しかし一哉の通夜の晩、綾のもとに一本の電話がかかる。電話の主は死んだはずの一哉。そして戸惑う彼女にその声は告げた。死んだのはお前の方ではないのかと……。
二人が行き着く真実とは!? 出会えぬ二人の運命は!? 携帯電話が繋ぐパラレル・ラブストーリー。切なさともどかしさが堪らない、第15回電撃小説大賞<金賞>受賞作。

41『サクラコ・アトミカ』犬村小六

──ねえサクラコ きみのこころが見たいよ
「とある飛空士」シリーズの犬村小六が描く、愛と青春のボーイ・ミーツ・ガール!
畸形都市、丁都に囚われた美貌の姫君・サクラコの“ありえない美しさ”から創られた「原子の矢」は、七つの都市国家を焼き払う猛威を秘めていた……。 その抑止のために各国の軍が丁都に迫る中、サクラコの護衛にして牢番、「無機物から創造された生命特性を持つ短期システム」、通称“バケモノ”と呼ばれる少年・ナギはいつしか彼女に魅せられていくのだが……!?
星海社FICTIONSより2011年に刊行された名作が、ラストシーンを改稿しての文庫化。

最初はちびちびと読み進めていましたが、中盤からは一気に読んでしまいました。美しくて切ない……でも幸せな読後。本当に素敵な物語でした。

42『僕らが明日に踏み出す方法』岬 鷺宮

廻り続ける青春から、明日に踏み出そう。ポップでせつない青春恋愛小説。

「今日をやり直したい」そう願った高校生、中瀬と山田は、同じ一日をループしている自分に気が付く。次の日へ進む条件は「満足のいく一日」を過ごすこと。廻る毎日の中で二人が見つける「明日に踏み出す方法」は――

43『金星で待っている』高村透

金星人に出会い、僕らの人生は大きく変わった。金星人といっても、魅力的な女の子なんだけどね――。小さな劇団を舞台に、夢を追いかける若者たちを鮮烈に描く。笑い、泣き、切なくなる、甘酸っぱい青春群像劇。

44『銀色ふわり』有沢 まみず

ホラー・妖

45『アクアリウムの夜』稲生 平太郎

君しか、解けない――《スニーカー・ミステリ倶楽部》第二弾!

僕と高橋が見たのは、その水族館にあるはずのない、地下への階段だった。霊界ラジオから聴こえてくる謎めいたメッセージに導かれ、僕たちは現実と異界との間をさ迷い始める……。青春ホラー・ノベルの傑作登場!

46『Xトーク』来楽 零

男の家には美しい女の死体があった。けれど男は 「彼女は死んでいない」 と言い張り── (『クックロビンの埋葬』) 「夜に一人で道を歩いていると、頭に袋を被って、手に鉈を持った奴に首を刈られる」 友人からそんな都市伝説を聞いた少年は── (『ヘッドハンティング』) 日常の隣に潜む、妖しい物語たち。 それらを語るために私たちは集まった。 もちろんリアルな話じゃない。 それは怪奇小説サイトのオフ会で、ホラー好きの5人が、それぞれ紡いだ物語を披露するという集まりだ。 だけど、彼らの話はあまりに生々しく、やがて現実と虚構は交差(クロス)して……。 これはあなたを異界へ誘う、とても恐い物語。

47『源氏 物の怪語り』渡瀬 草一郎

物語は物の怪に似ている。人は暗闇に妖を感じ、紙に記された物語に心を映す。妖も心も眼には見えにくく、しかし朧々としてそこに存在する。稀代の文人・紫式部と物の怪が織り成す、平安の四季に彩られた優しい物語。

48『お近くの奇譚 ~カタリベと、現代民話と謎解き茶話会~』地図十行路

その『噂』は嘘か真実か。怪異の謎を解くお茶会へようこそ。お茶請けに甘いものをお忘れなく。

「――ねえ、こんな話を知ってる?」
この町では、古風な黒電話がそこかしこに置かれている。そんな黒電話の向こうには、『カタリベ』と呼ばれる黒いフードを被った謎の人物がいた。
噂話の怪異。
それが『本当のこと』になるこの町で、『カタリベ』の黒い糸に導かれた少年と少女は、今日も奇妙な謎解きに挑む。
それは、『噂の語り替え』のために開かれる、すこし不思議なお茶会。
郷土を愛する皆様、この噂話を紐解くときは、お茶請けに甘いものをお忘れなく。

ノンジャンル

49『ご恩、お売りします。 恩屋のつれづれ商売日誌』朝倉 景太郎

どんな願いも叶えてくれるという都市伝説「恩屋」。「じつは幽霊」「ヤクザからも恐れられている」など、真偽不明の噂は絶えない。その店主・恩屋幸太郎を訪ね、今日も事務所に困った事情を抱えた人が訪れる――。

50『ハムレット・シンドローム』樺山 三英

雨雲が低く垂れ込める昼下がり、ぼくはハムレットの城にやってきた。
演劇中の事故以来、自分をハムレットだと言い続ける男の住処に。彼が正気かたしかめるよう、依頼を受けて。
『ハムレット』の宮殿を再現したようなその奇妙な場所で、ぼくはローゼンクランツを演じる。ハムレットの学友にして、目付け役。
けれどハムレットは死んだ。短刀で背中を一突きにされ、明け方の居間にうずくまり冷たくなっていた。殺したのは……ぼく?
ぼくまでがおかしくなったのか? きみはこの城に、来てはいけない。嘘に呑まれた、虜になるから。
◇本作は久生十蘭の短篇「刺客」「ハムレット」を翻案した作品です。

どこまでが演技でどこまでが本当なのかがわからなくなる不思議な作品。

以上、1巻で完結するライトノベルでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました